人気ブログランキング | 話題のタグを見る

神津島珍道中・・・4話   

2009年 06月 13日

僕らは全ての荷物を背負い歩き出した。。。


向かった先は・・・公衆電話(笑)。


昨日も片っ端から掛けてるので無駄なのは分かってるんですが、念の為ね。


結果、

ただのテレフォンカードの無駄使いでした・・・やはり(苦笑)。


こうなったら最後の手段・・・・ローラー作戦!!

しらみつぶし作戦とも言う。。。


直接一軒一軒聞いてみる事に。。。




この日の神津島は少し風が強かった。

でも空には眩しく輝く太陽。

照りつける日差しの中、


荷物を背負った男2人・・・。

じっとりとした汗が途端に噴き出す。



周りは夏を満喫する人々・・・。

爽やかな汗。


沢山の笑顔とすれ違う・・・。


それにしてもダイビング機材は重い。。。

ダイビングをする方ならお分かりですよね。

しかも僕のフィン(足ひれ)は、
Sプロのジェットフィン!!
これが意外とズシッとくる。


はぁ~・・・、


何してんだろう・・・俺たち・・・。


午前中結構な件数回るも・・・全滅。。。






あっという間にダイビングの集合時間。


普通宿までピックアップに来てくれるのだが、

ご存知のように僕らは宿無しなので、直接ダイビングショップへ。


今晩の寝る所が気にはなるが、

とりあえず、

気持ちを切り替え楽しむことに。



ダイビングショップの面々はとても好い方々でした。



今回一緒に潜るのは、

インストラクターとその助手、


お客は、

おばさんダイバー4名と僕らの計8名。



軽く挨拶を交わし、ウエットに着替え、いよいよ海へ!!!

皆で船に乗り込み、ポイント(ダイビングをする場所)へ出発!!


船中・・・、


おばさん達も楽しそう。

会話も今まで潜った本数や、
自分の機材の素晴らしさ(自慢話?!)などなど、

結構やっている感じ。


それにしても楽しそう。

キャピキャピしていて・・・まるで女子高生(笑)。



僕が(20代前半の)言うのも失礼ですが、

皆可愛い笑顔で。


程なくして、ポイントへ到着。



この日は朝から風が強く、水面は少しだけ荒れていました。



潜る前にインストラクターから、このポイントの特徴や注意事項のお話。


海の中は穏やかで流れがほとんどない潜りやすいポイントです。、

珊瑚は大切です。絶対に傷付けない事。

酸素の残量の報告は必ずする事。

海の中で逸れない事。

などなど・・・。


お話も終わり、いよいよ海へ入ります。


タンクを背負って、フィンを履いて、マスクを装着。





いざ海へ!!!





まず、

水面に皆で集合して、インストラクターの合図で潜行(潜る)。


そして海中でもう一度集合して、皆で海中探検の旅へ!!



の、はずでした。




船から海に飛び込んだ途端、

可愛かった女子高生が突然豹変!!!

恐ろしい形相になり、

大暴れしだしたのです!!


水に濡れたら・・・、


まさにグレムリン!!!



口からはレギュレーター(タンクからの酸素を吸うマウスピースのようなもの)を外し、

海水を飲み、

『じぬ~(死ぬ~)!!!じんじゃぶ~(死んじゃう~)!!!だずげで(助けて)!!』


と、4人中2人も完全にパニックを起こしてしまいまして・・・。


インストラクターは慌てて2人を抱え、

レギュを咥えさせ酸素を確保。

それから大声で2人に話しかけて落ち着かせ・・・・。


そして僕らに『先に潜行していて下さい。海底で集合しましょう。』
と・・・。


僕らは言われた通り、先に潜行。

海底で皆を待ちました。

因みに海底まで15m位の所。

海の中は穏やかで海底は砂地。
数メートル向こうに綺麗な珊瑚が見えます。





大丈夫かな?

でも・・・、

船の上の会話では結構潜っているって・・・。



などと思っていたら、皆がゆっくり潜行してくるのが見えてきました。


『大丈夫だったんだ』

と思った矢先、

4名の中の御一方だけが、

潜るスピードがだんだん速くなり、

バランスを崩し、

軌道が外れ、

珊瑚の方へ!!




まるで隕石!!


慌ててインストラクターが追いかける!!!


速度をあげる隕石!!!


追いかけるインスト・・・、


『バキッ!!!バキバキバキバキバキ!!!』



・・・・。



間に合わず・・・隕石が珊瑚に直撃。

背中から仰向けで・・・。



インストラクターの落胆が海中でもはっきり分かる。

とっても悲しい光景・・・。




隕石はゆっくり起き上がり、

なかった事のようにその場から離れた。
それもフラフラと・・・。


中性浮力が全く取れていない。。。


かなり危ない。


手も足もバタバタしている。




そしてようやく、ようやく海底散歩スタート。


スタートしたが周りの景色より、隕石が気になり・・・、



その後も急接近してきて、バタバタして、

僕のマスクをフィンで蹴ったり

手でつかんで取ったり、

挙句はレギュレーターのホースを引っ張られ、口から外され・・・、


もう散々(苦笑)。



これはもうね、そのおばさんが悪いのではなく、

そのおばさんにライセンスを取らせた所が悪い!!!



命に係わるから厳しく審査して免許は与えないと。


さすがに海底散歩は、
予定の時間より早めに浮上し終了(当たり前ですが)。


一人ずつ船へ。


最後にインストラクターにしがみついたまま、

隕石おばさんが船へ。




おばさん、

船に乗り込み開口一番、






『はぁ~、楽しかった!!!』







『おいっっっ!!!!』

と、心の中で大声で叫びました(笑)。





次回、いよいよ最終回!

by taiju-yamamoto | 2009-06-13 03:36

<< 神津島珍道中・・・最終話 神津島珍道中・・・3話 >>