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神津島珍道中・・・2話   

2009年 06月 09日

すると・・・、


すぐ近くで何やらもめている声が。


目を開けて声のする方に目をやると、

僕ら(ダイビング仲間、男2人旅)の斜め後ろで、
桟橋で僕らの後ろに並んでいた青年が絡まれている!!




『お兄ちゃん一人か』


青年『はい。』



『一人なら他行けや!!』



たまらず青年が、


青年『いや、もうスペースが空いてませんので・・・』



すると、

『そんなん知るか!!ここはわしらのスペースなんじゃ!!デッキにイスがあるやろ。そこに行ったらええやんか!』


青年『・・・でも、』


すると、


『わからない奴やなぁ!!』


青年『・・・わかりました・・・。』


と、


彼は荷物をまとめてやっと確保したであろう陣地を後にしました。



えっ?と思い、

周りをよく見ると、僕らが取った陣地のあるスペースが・・・、




僕ら以外、全てあっちの職業の方々で・・・、




壁側に陣地を作り上げた僕らは、

通路に行くには、

いや、

トイレや買い物や素敵な星達を観るには、

その方々の隙間を通過しないとならない状況で・・・。





もうね、お花見状態(苦笑)。


桜吹雪やら、
なんやら、
鯉も何匹かいたかなぁ。




とにかくカラフルな景色。




勿論じろじろ見れないので、




僕らが取った行動は・・・、




寝たふり。





ひたすら寝たふり。





しばらくすると、

会話が耳に入ってきて・・・、





姉さん(あねさん)!!

こちらへどうぞ!!

兄貴、つまみです!!

お母ちゃん、お腹すいた!!

坊ちゃん、今買ってきますぜぃ!!





そうなんです、
僕らも坊ちゃんと同じくお腹が空いて・・・、


全然寝れない!!




この時ほど、このフェリーが高速フェリーだったらと思った事はありませんでした(笑)。





船が出航してから約2時間後、

さすがに我慢も限界を超えまして、

連れと小さく小さく、そぉ~っとジャンケン。



僕の勝ち。




連れはゆっくりと目覚めた芝居をして、
起き上がりました。


すると、


坊ちゃん『この人達起きたよ!!』


僕ら『!!!・・・おはよう御座います』


あねさん『よう寝てたなぁ、疲れてるの?』


僕ら『はい・・・、少し・・・』


あねさん『お腹空いてない?お菓子でも食べる?』





ん?・・・やさしい。






そうなんです。




この数時間でみんなお酒も入り、お腹も満たされ良い感じにご機嫌で。





ポテトチップスを坊ちゃんから分けて頂き、
そこからあねさんや皆さんと雑談が始まりまして・・・。





結果、仲良くなりまして(笑)。





これで堂々とトイレも買い物も、

星達にも逢える!!




早速僕はトイレへ、連れは焼き鳥を買いに・・・。




このとっても個性的なスペースから初めての脱出!!




自由って素晴らしい(笑)。




トイレから戻る時に、外側から見た僕らのスペースは・・・、




まるでVシネマのワンシーンの様(笑)。




近くの他のスペースの人達は明らかにいつもより静かでした。




そんな空気を感じながら、自分の陣地に入って行く僕。




笑顔で迎えてくれるあねさんと坊ちゃん。。。





ほどなくして、連れが焼き鳥を持って帰ってきた。






その時、ちょっとした事件が・・・。




僕らのスペースまであと少しの所で、




隣のスペース前に脱がれていた靴たちに足を引っ掛け、

焼き鳥のトロ~っとしたタレを、
ドロドロと足元の靴たちに零してしまったのです!!!

しかもかなりたっぷり・・・。



連れがそのスペースの方々に謝ろうとした瞬間、


靴の持ち主であろう人達から、

『大丈夫です!!』

『気になさらないで下さい!!』


そして何故か、

『ごめんなさい』


・・・・・。


こっちが零したのに・・・謝るのはこっちな訳で。。。



深々と頭を下げたら、もっと深々と頭を下げられて・・・・。



そうなんです。


他の方々は、完全に僕らもあっちのグループの人だと思っているのです。


そりゃそうですよね。

個性的なスペースの一番奥が僕らの陣地なんですから。





そんな様々な人々を乗せ、

フェリーはゆっくりと進んで行きます。



そして朝5時、 

まず大島に到着。


そこで、
僕らと一晩一つのスペースを共有していた御一行様は、
フェリーを降りていきました。


『じゃあね!!』

と言葉を交わし、笑顔で。。。




そして、フェリーは大島を出港。


次の島へ。。。




静まり返る船内。。。

僕らだけになった陣地。。。

すると急に眠気が僕らを襲ってきまして・・・。


途端に爆睡(笑)。



それから3時間強。


ようやく目的地、神津島へ到着!!



そのまま宿へ向かいました。


今回はダイバーが良く泊まるという民宿。


ガイドブックに、

『名物おやじの宿』

と書いてあり、さぞかし楽しい日々だろうと楽しみにしていました。




宿に到着し中に入ると、


とっても優しいおばあちゃんが迎えてくれました。


そして、住み込みのアルバイトの方々も素敵な笑顔。


好感触!!!


僕らが神津島に訪れた時期は、

ちょうど一番混み合う時期で、

島も活気がありました。




入れ替えの為、

部屋の準備がまだとの事だったので、

荷物を置かせてもらい、早速海へ!!!




この日はダイビングはやらず、予約は明日。




小さなスーパーでおにぎりなどの朝食を買い込み、

海を見ながら朝食。




それにしても流石ハイシーズン!!



沢山の人・人・人!!!



でも、これもまた楽しい。




たっぷりと神津島の海に遊んでもらい、夕方宿に戻りました。



まずはアルバイトの方に部屋に案内してもらい、

部屋のドアを開けたら・・・、


 次回へ・・・つづく。

by taiju-yamamoto | 2009-06-09 23:50

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