いくつになっても・・・   

2009年 01月 13日

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いやぁ、


久々貰っちゃいました、

お年玉!!!


先日、とある新年会にお呼ばれをしまして、

最後に、

その会の代表の方がそこに来ていた皆さんに(16名)、
くじ引き形式でお年玉を配ってくれました。


中身は16袋、ばらばらの金額が入っていて・・・。


みんな大人なのに、袋を選ぶ時は完全に子供の顔になっていて(笑)、

楽しい一時でした。
あっ、

お年玉と言えば、
忘れられない思い出が・・・。


僕が子供の頃のお話。


僕の両親は日本料理のお店をやってました。

で、

毎年お正月になると、
我が家に色んな方々が来ていまた。

お店の常連のお客さん、板前さんやその仲間達、父の古くからの友人多数、親戚などなど・・・。


で、みんなでお節食べたり、お酒飲んだり、ワイワイガヤガヤ・・・。


お酒で真っ赤な父の顔・・・

みんなの顔・・・

大きな笑い声・・・

そして母の、ちょっと呆れた作り笑顔(笑)

今思い返すと、とっても楽しい時間でしたね。

やっぱり、笑い声や笑顔って良いですよね!!


で、

その当時の僕はというと・・・、


頭の中はただ一つ。

お年玉!!

明けましておめでとうございます!
って言うと、
みんなくれる訳ですよ、お年玉(笑)。

いや、違った!!

また思い出した!

酔ったふりしてくれない人や、
僕と一切目を合わせないようにしている大人もいました(笑)。


それから、正月明けの築地での魚の仕入れ。


そこにも、僕はついていって・・・。


これまた貰えるんです、お年玉(笑)


で、いつも父が、


『泰樹、いくら入ってるかお父さんに教えなさい』

僕は、その場を離れてこっそりチェック。

それからこっそり金額を父に報告。


で、父は相手の子供に少し上乗せしてお年玉をあげる。


この繰り返し。


親たちの駆け引きがあるのは何となく感じていましたが、


子供の僕にはまさしく、


そんなの関係ねぇ~!!訳で(笑)


勿論今は理解していますよ。

貰った分は、
僕の親も相手の子供にあげている訳で・・・


ということは・・・。


お父様に感謝です。


で、我が家のお年玉ルール。


管理は全て自分自身。


父はニコニコして、

『泰樹、今年はいくらたまった?』

と・・・。


良く考えて、大切に遣いなさいと、

僕の自由にさせてくれました。


そして、確か僕が12~13歳の時の話。


その当時欲しかった物が、ミニコンポ。
この年のお年玉で、買おうと決めていました。


洋楽に興味が出て来た頃で、


レンタルレコード屋さんで好きなレコードを借りて、


自分だけのお気に入りのカセットを作りたくて、

レコードプレーヤーとカセットデッキ(勿論ダブルデッキ!)がセットになっているミニコンポが欲しかったのです。


ただコンポは確か当時で6~7万円はする高級品。


当時のお年玉の相場は、
だいたい一人2千円~3千円。多くて5千円位。


もう必死にニコニコして、お年玉をかき集めました。

その結果、

この年はなんと、

合計で6万円位になりまして(笑)。


で、父にコンポが欲しいと言うと、

秋葉原に連れて行ってくれました。


その当時は、家電品が安いと言うと、秋葉原でした。

今はすっかりオタクの聖地ですが。


初めて訪れた秋葉原は、とにかく電気屋だらけでびっくりしたのを覚えています。

ただ沢山店があり、どこが一番安いのかさっぱり僕にはわからず。。。


僕の持ち金6万円ほど。


でも、なるべく良いコンポが欲しい・・・。


ここなら予算内で良いものが買えるかも・・・。


などなど考えていると、

父は迷わず、

大きなビルの電気屋の中へ。

その後を付いて僕も店内へ。


正月と言うことで、店内は人、人、人。
活気があり賑わっていました。

まさに、家電の遊園地!!


子供の僕はその景色だけでテンション上がりまくり!!!


で、いよいよコンポ売り場へ!!


そこには色んなコンポがビッシリあって、

まさに、


コンポ祭り!!!


で、父が僕に、

『じっくり選びなさい』

と。


その声で、


僕のコンポ選びスタート!

じっくり見ると本当に色々ある。

なんか、つまみが沢山あるやつとか、電気がチカチカするやつ・・・本当に色々。


しばらくコンポコーナーを見ていると、価格によって並び列が違うのが分かってきた。


お手頃な列、

そこそこな列、

とんでもない列!!

やはりとんでもないは、とんでもなく良い。

音、機能、デザイン、全て凄い。


最終的に、お手頃な列から1つをリストアップ。

それは、AIWAのミニコンポ。

価格は6万ちょい・・・少しオーバー。。。


で、父に相談。


父は、かなりの時間、僕が決めるのを待っていてくれました。


そして、

『よし、分かった。』

と。そして、ここからが凄かった。


まず、店員さんに声をかけ、 

『店長いる?』

店員さん、

『はい!お待ちください!!』

待つこと数分、店長がやってきた。

すると、父、

『あれ?店長変わった??』

店長、

『はい、1年前に私になりまして』

父、

『そうか・・・前の店長にえらい世話になってたんだけど・・・。家の家電は全部彼から買ってたんだよ!!』

店長、 

『そうでしたか!!いつもありがとうございます!!!では、今回からは私が責任を持ってやらせていただきます!!!』


父、

『じゃあ、よろしく!!あのさぁ、ここに来る前、何軒か見たんだけどさ、今日はコンポを買いたいんだけど・・・駆け引きはやめよう、時間の無駄だから。これは(AIWAのコンポ)いくらになる?』

店長、

『かしこまりました!!少々お待ちください。』

と、電卓をたたかず、その場を離れ、店の奥へ・・・。

待つこと数分。

戻ってきた店長。

『駆け引きなしの金額です。本当の限界です。』


と、小声でメモを父に見せた。

そのメモを見て、顔色ひとつ変えない父。

僕がそのメモを覗くととんでもない金額が!!!

6万どころか、5万を切っている!!!

黙っている父・・・。

すると、店長、

『カセットも勿論おまけ致します!!』

すると、父、

『よし、分かった!!』


僕は、築地での仕入れで何回かこの取り引きをを見た事がある。

新鮮で良い品を安く買い、お客様に美味しい品を安く提供する・・・。

築地ではあちこちで、このような交渉が行われていて・・・。

僕はただただすごいなぁ・・・と。


でも、ここは、秋葉原。

今買おうとしているのはではなく・・・コンポ

一応書きますが、父はここで家電は買ったことがない・・・はず。
勿論、前の店長も全然知らない・・・はず。


勿論、嘘はいけない。
それは分かっている。

でも、
今は商売の為ではなく、
僕のために、
伝家の宝刀の築地仕込みの交渉を父はやってくれている!!

僕のために!!!

これで、僕のお年玉はコンポを買ってもあと1万円以上残る!!!

これは、人それぞれの価値観なので、これを読んで、セコイと思う方もいるかもしれません。
そもそも、あと数千円足せばこのコンポは買えたので・・・。

で、このコンポを買って帰ったと思うでしょ?

違うんです、これが!!

まだ続きがあるんです。

なんと、父はこの駆け引きで、
この店長がどれだけこの店で力があるか見極めていたのです。

勿論、権限がなければ限界の値段は出せません。
バイトや、新入社員では、引ける額が違うようです。


で、父が店長に、

『因みに一番良いコンポはどれ?』

と・・・。

店長、

『こちらです。』

と、父を連れて、”とんでもない列”へ。

薦められたのが、パイオニアのprivateというコンポ。

もはやそれは、ミニコンポではなく、システムコンポ

一体型ではなく、一つ一つが独立しているのがセットになっていて・・・音が自由に作れたり、とにかく凄い。

勿論値段も凄い。。。

父、

『これは、いくらになる?』

と、交渉を始めた。

僕は訳が分からず???

店長が小声で出した値段は確かに安かった。でも全然お話にならない位、高い。

当たり前だ、元値が高い。

父、その値段を聞いて、

『これにする。カセット付けてね。』

と・・・。

店長もニコニコで、

『ありがとうごさいます!!』


ということで、
僕の始めての大きな買い物は、
とんでもなくデカイ買い物になりました。

帰りに父が僕に、

『泰樹、買い物はしっかり考えて買うんだぞ。お金は大切だ。おまえはさっき、ちゃんと真剣に考えていたのを俺はちゃんと見てたからな。それから・・・、せっかく音楽聴くなら最高な音で聴きなさい(笑)。大切に使えよ!!』

その時僕は、父にすごく大切な事を教えてもらったような気がしました。

色んな、大切な事を・・・。
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by taiju-yamamoto | 2009-01-13 01:24

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