山本少尉   

2008年 10月 25日


山本勉海軍少尉・・・。


彼とは随分と長い付き合いになりました。


同じ役とこれだけ長い間向き合うのは初めての経験です。


初めて山本少尉を演じたのが1994年。

この役から本当に色んな事を学びました。

しかも今現在もです。




この間、僕自身も色々ありました。





今まで気付かなかった事に気付いたり、
僕の中での色んな事の優先順位が変わったり・・・、




本当に色々。




だから同じ役で同じ台詞でも、
その時その時で違う捉え方になったりもします。



勿論、変わらない、譲れない事もありますけど。




以前はぼやけていた事がはっきりしたり、
しっかりと感じれなかった事が感じれるようになったり・・・。


また以前は感じなかった体の疲れを感じるようになってきたり(苦笑)


改めて一つ一つの台詞の重さが理解出来るようになり、
吐き気がする程、台詞を喋るのが辛くなったり・・・。




勿論、何処までいっても僕は戦争を経験していません。



だから、全てを理解するのは不可能に近いと思います。



ただ・・・、



想像する事は出来る・・・。




想像は自由です。




色んな物を見て、嗅いで、触って、聞いて、味わって・・・。




五感を使って・・・、




今の僕に決して嘘をつかないで、想像する事・・・。




山本少尉はとっても大人だと思います。
いや、大人にならざるおえなかった・・・
こっちの方が近いかも知れません。


まだ19歳なのに・・・。


僕の19歳の頃と比べたら恥ずかしくなる位。





ようやくこの歳になって、
以前よりは少しだけ、彼の気持ちが理解出来るようになった気がします。




本当に少しですが。


言葉の後ろ側にある本当の思い・・・

真実・・・。



今の僕に唯一出来る事は、

嘘をつかずにステージに立つ事だけなような気がします。




毎回、大切に。



『台詞』を喋るのではなく、
山本少尉の『言葉』『思い』が、
僕の全てを使って、
心の底から湧き出るように・・・。


なるべく『お芝居』をしないように・・・。


勿論、舞台上の決め事はしっかり守った上でですが(笑)



あと3回!!



真摯に山本少尉と向き合います。



それが僕には大切で幸せな時間です。



下記の写真は、山本少尉の輪廻研究の論文の藁半紙。
d0095555_23565344.jpg

全て自分で書いています。
僕(山本少尉)の思いが書いてあります。

自分で書くとやっぱりとっても大切な物になるんです。


これで一つ、この藁半紙を大切に思うという『芝居』をしなくて良いでしょ(笑)
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by taiju-yamamoto | 2008-10-25 00:00

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